子宮筋腫とか手術

子宮筋腫とか手術

子宮摘出後の骨盤の中は?

また、子宮を摘出した後のお腹の中は、子宮がなくなったスペースに腸が動いて来るだけで、決して空洞ができてしまうわけではありません。例えて言えば、骨盤はお椀のような形をしていて子宮はその底の部分からお椀の中に向かって突出しているようなものですから、この突起がなくなってお椀本来の形に戻るようなものなのです。
右のイラストを参照してもらうとよりわかりやすいかもしれませんね。

さて、卵巣を摘出した場合は後述するとして、卵巣が残っている方はいったい卵巣はどうなっているのかが気になるものと思います。
 卵巣は、もともと二つのじん帯、「卵巣固有じん帯(固有卵巣索)」と「骨盤漏斗じん帯(卵巣提索)」の二つのじん帯によって支えられており、子宮を摘出する場合はこのうち卵巣固有じん帯を切断することになります。したがって子宮を摘出した後は、もう一方の骨盤漏斗じん帯で支えられることになります。骨盤漏斗じん帯のもう一端は仙骨に付着していますから、このじん帯によって骨盤で支えられることになりますし、また卵巣への血管、リンパ管などは卵巣提索内にありますから栄養も確保された状態にあります。
 下のイラストを参照するとわかりやすいかもしれません。