子宮筋腫とか手術

子宮筋腫とか手術

子宮を全摘したらどうなるのでしょうか

子宮の全摘出術は、子宮筋腫、子宮癌や卵巣癌、子宮内膜症(特に子宮腺筋症)などの疾患に対して行う手術で、以下の術式があります。
   1.単純子宮全摘術(腹式、膣式)
   2.膣上部切断術(膣上部子宮摘出術)
   3.広汎子宮全摘術(含・准広汎、亜広汎、超広汎)
 異なるのは3.に関して子宮とともに卵巣や卵管、リンパ節を摘出するかどうかと、2.に関して子宮の出口部分を残すかどうか、という点で、このうち2.については厳密に言えば子宮を全摘出するわけではありませんから「全摘したら?」という部分には当てはまらないことになるのですが、子宮の大部分を摘出することには変わらないので一緒にお話をしたいと思います。

そして、子宮筋腫とか手術

イラストは、単純子宮全摘術を簡単に模式的に描いたものです。
 これを見てわかるように、子宮は膣の方へ一部出口を覗かせている形になっていますから、子宮を摘出すると膣の一番奥の部分に穴があくことになります。これをこのままにしておくわけにはいきませんから、通常は体内で溶けて吸収される糸(吸収糸)でイラストのように縫合します。
 このため、術後から、糸が完全に溶けて傷がしっかりと癒えるまでの間は、おりものに多少の血が混じってもおかしくはないことになります。